『共有する』(TOS-R)
優しさを演じる。
人間と調和するために。
弱さを晒す。
潜む棘を隠すために。
『本当』を晒す。
自分を忘れないために。
強さを思い出す。
自分を(あの子を)守るために。
それを繰り返し、増えていく他の『優しさ』に囲まれる度、思うのは、
受け入れられる為には其れが必要だということ。
それを繰り返して、誰かを傷つける度、思うのは、
僕が『本当』を隠していれば、誰も傷つかないんじゃないか、ということ。
あいつが笑うためには、優しさが必要だ。
あの子を守るためには、強さが必要だ。
何故。こんなのは自分じゃない。
まやかしに過ぎない。それなのに。
こんな自分だけが、認められて
守りたいのに。大切なのに。
傷つけてしまう僕の『本当』。
必要なんだろうか、こんな僕は。
自分を守るために演じた、今は名前がついている人格から、
優しさを残し、弱さを削って、少しだけ、強さを混ぜる。
(残った全ては切り離す。)
要るもの、要らないものを取捨選択。
そうやって、人間である『エミル・キャスタニエ』は完成する。
(受け入れて、ほしかった)
(本当に、これでよかったの?)