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「青い鳥を知りませんか?」 慌ただしく行き交う人々の中でただ1人、静かに佇んでいるかと思えば少年は歩み寄るなりそう言った。 「青い鳥?」 少年は答えを待つように無言でじっと見つめている。 青年は意味もなくさっきまで自分が乗っていた船を振り返った。それから、困ったように自分の長い銀髪をかきあげる。 「俺も結構いろんなところを旅してきたけど・・・・。 青い鳥っていうのは見たことがないな」 「そうですか・・・・。」 少年はその淡い色彩の瞳を伏せて 「ありがとうございました」 青年に深々と頭を下げて踵を返した。 「青い鳥を知りませんか?」 「探しているの?」 少女は空を仰いだ。青い空に、白い雲が風に吹かれてうごめきながら曖昧な形を描いている。 怪しい雲行きを危ぶむように目を細めて、再び少年と向き合う。 「私はずっとこの町に住んでいて、いろんな鳥が渡るのを見ていたけれど・・・」 青い鳥は、見たことがないと。 「ありがとうございました」 少年は深々と頭を下げて踵を返す。 「どこへ行くの?」 その背中へ問いかけると、少年は立ち止まって曖昧な笑みだけを返した。 天の雫が強く、大地を穿つ。 少年はしとどに濡れて、一人佇む。 薄暗い中で、影が差す。 「大丈夫か?」 傘を差し出す、黒衣の少年 「青い鳥を知りませんか?」 見上げてやはり少年は問う。 「そんなことより、ずぶ濡れじゃないか。」 「青い鳥を、探しています。」 頑なな瞳で少年は問う。 「知りませんか?」 黒衣の少年が静かに首を振ると 「ありがとうございました。」 深々と頭を下げて、雨の中を歩き出す。 呼び止められると、振り返ることもなく走り出した。 「探し物をしてるのか?」 呼びかけられて少年は立ち止まる。 「青い鳥を」 「その道を、真っ直ぐ行け。」 指差されたその先を、じっと見つめて 「ありがとうございました」 にっこり笑って再び、歩き出す。 「青い鳥を、知りませんか」 たくさんの動物に囲まれて、少女は少年をじっと見た。 それからゆっくり歩み寄って、その小さな手で少年の手を握る。 「お家に、戻ったら?」 少女は優しく微笑む。その肩で白い鳥が可愛くさえずっている。 「家族の皆が、心配してるよ。」 白い鳥が、飛び立った。少年はそれを見送って、小さく、こくんと頷いた。 「・・・・・・・あ・・・・・・・・」 少年は、自分が飼っている文鳥が、 真っ白なはずのその羽色が、 鮮やかな青色に変わっているのに気がついた 「こんな、ところに」 手を伸ばすとその鳥かごはかしゃんと倒れて 開いた扉から、青い鳥は飛び立つ その青 淡くて深いその青が 空の色に溶けてしまいそうに思えて 吸い込まれるように 溶け込むように小さく見えなくなっていく 深くて淡い空の青 「そこにいるの?」 見えなくなってしまったのか、今もそこにずっと在るのか、判らない 空は、果てしなく青い 視線を落とすと、ひとつふわりと在る青い羽。 それを大切に手にとって 「シードル!!」 安堵したような、怒ったような、呼ぶ声 「ママッ!!」 その胸の中に飛び込んで 「どこに行ってたの・・・!!」 そのぬくもりとその鼓動を体いっぱいに感じながら。 少年は青い羽根を差し出す。 優しいその手に握らせて、満面の笑みを浮かべて、甘えるように頬を寄せて。 その人が何を聞いても、何も答えずに、幸せそうにただ笑っている。 +添え言+ 私は「青い鳥」がどういう話だったか覚えてなかったので 検索してみて内容を大幅に改変しました。 作中に出てくる人は一応マジバケの住人です。1人私が作ったキャラもいますけど。 当ててみるのもいいかもしれないですね?(何) 戻る |
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