+音楽的に100のお題 051〜060 +



051  tenuto (テヌート * 充分に保って)

coming soon...




052  marcato (マルカート * ひとつひとつをはっきり)

coming soon...




053  comodo (コモド * 気楽に)

coming soon...




054  delirante (デリランテ * 乱れて)



『手には負えない不確定要素』(MV)





規則的に息づく美しい波形を、歪め燻らす、さざめきのようなノイズ。





自分のものでない血液で汚れている、少し鈍痛のする腕を自らの戒で封じ、自由の足で駆ける。

声がするから振り返れば、そこには彼が『居た』という跡しか残っていない。

かと思えば後ろから頭を小突かれて、そこで彼の笑顔を見る。

捕らえようとすればするりと逃げて、両の腕の間でふらふらと揺れる鎖にすら触れることはできない。



ほんの少しの束縛と引き換えに、彼は大きな自由を持っている。



よく話し、よく笑い、すぐに怒って、涙なんかは堪えてみせたりして、世界の果てまで行けそうなその足でどこまでも駆けてく。

少しだけ不器用なのは鎖の所為だ。



でもその鎖がID(アイデンティティ)。



よどみない線形に影を落とすノイズ。

(歪めてしまえばいい!!)

(自由な線を描くために!)



彼を染める銀色は、全てを映して輝いている。

在りのままでなく、彼が自由に脚色した世界を。



動かないで、とか

そばにいてよ、とか

そんな言葉は風の音に等しい。

やっぱり自由に駆けていって、それで気まぐれに帰ってくるんだろう。



会いたくなったから



そんな理由で。

いつでも会いに来てほしい。





カシス、今どこに居る?





モドル




055  eroica (エロイカ * 英雄的に)

coming soon...




056  doloroso (ドロローソ * 痛々しく)



『Rose rouge』(MV)





バラバラに千切れ、もう元の形をしていなかったとしても

腐って溶けて腐敗臭がしていたとしても

やはり其れは美しいのだろうか





甘く高貴なその香りを確かめる、それは口付ける仕草に似ている。

よくやるよ、とカシスはやれやれ、といった風に其れを見やる。花を愛でる所作。それと同じコトを、もし自分がやったとしたら?

・・・吐き気がする。

「恋をしてるのさ。きっと。」

は?と耳が掠め取った呟きを無遠慮に疑った。

憂える瞳はこちらを見もせずに、艶やかな薔薇の花弁へと視線を注ぐ。

「お前、もう、その辺にしとけよ。」

放って置けば、止まらない気がした。本人としては止まりたくなどないのかもしれないが、それは自惚れだ。

世界はお前を中心に回ってなどいない。

手折った薔薇の棘が、だくだくと滴らす薔薇のような紅(あか)。本当はもっと醜い色の赤。

「お前、おかしいよ。」

そう言えば、そうかな。と返す。

そうかな、じゃないだろ。

「恋をしているんだ。」

そうか。

つまり、病気なんだな。哀れなモンだ。



瑞々しい、薔薇の香りに混じって、芳香とは言い難い鉄のにおいがする。





モドル




057  fermata (フェルマータ * 延長して)

coming soon...




058  elevato (エレヴァート * 高められた)

coming soon...




059  con bravura (コン ブラブーラ * 巧妙に)



『もっと笑って!』(MV)





「眉間、シワ寄ってるよ」

呼ばれてもいないのに目の前に顔を覗き込むようにしゃがみこんで、シードルは己の眉間を指差した。

その人差し指には何故か絆創膏が貼られているが、それは今たいした問題ではない。

ガナッシュは鬱陶しげに顔を上げる。

真っ直ぐに見下ろすシードルと視線が合った。その向こうに見える銀色のカタマリはカシスのようだがどこか上の空でこちらを見てすらいないので、この際面倒だから放っておこう。

問題は眼前でどういう風の吹き回しか、口元だけで笑みを浮かべて、ガナッシュのひとりの時間を邪魔するシードルだ。

普段はなかなか聞き分けもよく、こちらから何か仕掛けることさえなければ人畜無害で大人しいのだが、どうも時折閉口せずにいられないほど厚かましくなったりするようだ。

そのスイッチがどこにあるのか知らないが、今まさにそれらしい。

「もっと笑った方がいいと思うんだよね、僕は。」

そう言ってシードルはふふ、と笑う。

例えばそんな風に、可笑しくもないのに表面だけで繕う笑いというのもどうかとガナッシュは思う。

それを言ってやろうかどうしようか少し考えているともう一度シードルはふふ、と笑う。

それからしゃがみこんで目線を同じくして、膝上に組まれた自分の腕に頭を預けてふわり、と更に笑った。

今にも歌いだしそうなその表情は優しくて、誘われそうな感じさえするのだけどその意図はわからない。

困って静かにシードルを見ていると、視界の端で銀色のカタマリ・・・カシスがゆっくり近づいているのが見えた。

相変わらずこちらを見てさえないが、確実にこちらに向かっているのはわかる。

ほぼシードルの真後ろまで来たところでようやくガナッシュの方を見たカシスは立ち止まったかと思うと乾いた笑みを浮かべて、

「酔狂だな」

と言った。

それではあまりに言葉が足りないと思う。何を指して言ったのか、場合によってはひどく失礼な言い草だと思うが、しかし異存はなかった。





モドル




060  animato (アニマート * 活気を持って)

coming soon...





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